オンキヨーデジタルソリューションズ株式会社は、2012年11月下旬より韓国MONEUAL(モニュエル)社のロボット掃除機「CLEMON(クレモン)」を発売します。
ラインナップはハイエンドモデル「MR7780J(レッド)」、スタンダードモデル「MR6680J(グリーン・ブルー)」の2機種。直販サイトの販売価格は「MR7780J」が税込69,800円、「MR6680J」が税込54,800円です。
→ クレモン MR7780J(モニュエル)の比較と評価
→ クレモン MR6680J(モニュエル)の比較と評価
CLEMONの主な特長は以下となっています。
- ブラシレスDCモーター(BLDC)を採用(静音・低振動・高耐久性)
- リチウムイオンバッテリー搭載(1,400mAh)
- HEPAフィルター搭載
- 自動充電機能搭載
- 拭き掃除機能搭載
- スケジュール機能搭載(MR6680Jは簡易予約のみ)
- オートマッピング機能搭載(MR7780Jのみ)
- モーションコントロールリモコン(MR7780Jのみ)
- ハンドルリモコン(別売り予定。MR7780Jのみ)
付属品は、リモコン、充電ステーション、ルームインジケーター(ルンバのバーチャルウォールに相当)、ダストボックス、充電式バッテリーとなっています。
MR7700シリーズとMR6600シリーズの違いは、「価格」「外観」「サイズ」「重量」「吸引力レベル」「清掃モードの種類」「動作音」「ダストボックス容量」です。
※参考リンク
→ 「アジアならではのものを」 – オンキヨー、ロボット掃除機市場に参入 | 家電 | マイナビニュース
→ モニュエル、操縦して遊べる自動ロボット掃除機「クレモン」 – 家電Watch
→ モニュエル ジャパン | MONEUAL JAPAN
CLEMONのヨーロピアンテイストなデザインはとてもスタイリッシュです。
それもそのはず、MR7700シリーズ(海外名はMoneual Rydis R750)は、2011年のCES(Consumer Electronics Show)でイノベーションアワードを受賞しています。韓国の家電メーカーはデザインに非常に力を入れているそうなので、ぜひ日本のメーカーも見習ってほしいと思います。
CLEMONの掃除システムは、左右2個のサイドブラシでゴミをかき集めて、中央のメインブラシでかき取りながら吸引するオーソドックスな方式です。
MR7700シリーズのアルゴリズムは、各種センサーから収集した情報を元にマッピング(地図作成)を行い、効率の良いルートを計算する方式で、同じ韓国のスマーボやホームボットに近い雑巾がけのような直線的な動きをします。
※Rydis R750(MR7700シリーズ)の走行ルートを撮影した動画です。
一方、下位モデルのMR6600シリーズはルンバのような「人工知能+パターン型」の動きをするようです。
※韓国仕様のMR6600シリーズ動画です。
掃除モードは、「オート」「スポット」「壁ぎわ」等が用意されており、中でもソファやベッドの下など手が届きにくい場所を掃除する「シャドウ」モードに特長があります。詳細は不明ですがセンサーで暗がりを検出して掃除するのかもしれません。
MR7700シリーズはモーションコントロールリモコンに対応しています。リモコンに傾きを検知するジャイロセンサーが内蔵されていて、手首のスナップだけで操作できるとのこと。今後発売予定のハンドルリモコンを使うと更にゲーム感覚で楽しめそうです。
※Rydis R750(MR7700シリーズ)をハンドルリモコンで操作する動画です。
総合的に見てCLEMONは、なかなか魅力的な製品だと思いますが、価格が高い点が気になります。台数限定でも構わないので、もう少し戦略的な価格設定を行なっても良かったのではないでしょうか。
購入後のサポートはオンキヨーではなく、モニュエルグループの日本法人「MONEUAL JAPAN(モニュエルジャパン)」が対応する点も少々気がかりです。
この内容で3年前に登場したのであればルンバの対抗馬として話題になったと思いますが、現在はシャープ、東芝など大手メーカー製品が名を連ねているので、今後、日本市場での知名度をどこまで高められるのかが勝負になりそうですね。
オンキョーは、今後モニュエル社の製品に注力していく予定で、合弁企業のモニュエル・オンキヨー・ライフスタイル社(Moneual Onkyo Lifestyle Inc)を設立したそうです。この点を考慮すると日本市場でもクレモンを大きく展開していく可能性があります。
ちなみに製品名の「CLEMON(クレモン)」とは、「Cleaner(クリーナー)」とフランス語の「Mon(私の)」を組み合わせた造語だそうですよ。