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ロボット掃除機とは?

「ロボット掃除機」とは室内を自動的に動いて掃除をする家庭用ロボットのことです。

多くのロボット掃除機は、薄い円盤型のボディに充電式のバッテリーを内蔵しています。本体の底部にはゴミをかき集める回転ブラシと床面のゴミをかきとる床ブラシを備えており、複数のセンサーで室内の構造を把握しながら自動走行します。

また階段等の段差から落下を防止する機能、掃除終了後に自動で充電を開始する機能、タイマー設定により指定時間に掃除を行う機能を搭載する製品も多く見られます。

世界初の実用的な家庭向けロボット掃除機は、2001年11月にスウェーデンの家電メーカー「Electrolux(エレクトロラックス)」が発売した「Trilobite(トリロバイト)」という製品だと言われています(日本では東芝が「Electrolux by TOSHIBA」シリーズとして発売)

センサーによる障害物の回避、床のゴミをかきとる回転ブラシ、自動充電機能など、後の自動ロボット掃除機に影響を与える先駆的な機能を搭載していましたが、非常に高額だったため(実売価格29万円)トリロバイトは普及しませんでした。

それから約1年後の2002年9月にアメリカのロボットベンチャー企業「iRobot(アイロボット)」が「Roomba(ルンバ)」を発売します。

ルンバは、家庭用洗剤メーカーや玩具メーカーの協力を得て徹底したコストダウンを行い、約4万円という低価格を実現しました。また機能面でも、壁際のゴミをかき集めるサイドブラシ、階段からの転落を防止する落下防止機能、赤外線による「見えない壁」でルンバの移動を制限できるバーチャルウォール機能などが追加され、北米市場におけるロボットクリーナーの低価格化と掃除能力の向上が進みました。

一方、日本では2004年に「セールス・オンデマンド株式会社」がアイロボット社との日本総代理店契約を締結。家電量販店・百貨店を中心に販売がスタートします。

2007年10月に「ルンバ500シリーズ」が発表されます。ルンバ500シリーズは、それまでの玩具然としたルンバの外観・機能を大幅にアップデートし質感を高めたことにより、実用的な「家電」としての地位を確立します。

2009年以降は、芸能人・有名人の間でも口コミで広まるなど、相乗効果も相まって自動掃除機の販売数が爆発的に加速します。ルンバの日本国内での累計販売台数は2008年7月に5万台、2009年10月に10万台、2011年8月に35万台を突破。「家庭用ロボット掃除機市場」が確立されたことにより、2016年にはロボット掃除機が掃除機市場全体(約500万台)の14%を占めると予測されています。

2011年から2012年にかけて、大手家電メーカーが「スマーボ(東芝)」「ココロボ(シャープ)」「ホームボット(LG電子)」等のロボット掃除機を発売します。一方、アイロボットも約5年ぶりのフルモデルチェンジとなる「ルンバ700シリーズ」を発表しました。

現在ロボット掃除機は「少子高齢化社会」にマッチした最新家電として注目を集めており、今後も続々と新製品が発売されると予想されます。

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