ECOVACS JAPANは、窓拭きロボット「WINBOT W730」の日本発売を発表しました。「WINBOT(ウィンボット)」は中国のロボットメーカー「ECOVACS(エコバックス)」が開発した窓掃除専用ロボットです。スイッチを押すだけで「水拭き」「拭き取り」「乾拭き」の3ステップを自動で行います。また新開発の「フレームレスウィンドウ検出システム」により、縁のない鏡やガラスドアにも対応しています。
「WINBOT W730」の希望小売価格は59,800円。発売時期は2014年5月中旬予定です。
エコバックス ウィンボット W730の概要
「ECOVACS Robotics(エコバックス・ロボティクス)」は、1998年3月に中華人民共和国江蘇省蘇州市(Suzhou)で設立された総合ロボットメーカーです。
「Winbot」の他にも、ロボット掃除機「Deebot」、空気清浄ロボット「Atmobot」、ホームサービスロボット「Famibot」などの製品を開発しており、中国本土に500店舗以上の直営店を展開しています。また同社の製品は欧州を中心に30カ国以上で販売されているそうです。
「WINBOT W730」は、窓ガラスにぴったりと貼り付いて「拭き掃除」を行うガラスクリーニングロボットです。底面の「吸込口」から空気を吸い込んでガラスに吸着。スイッチを押すと掃除場所のサイズを測定しジグザグに移動します。
専用洗浄液をスプレーした「マイクロファイバークロスパッド」による水拭き、「ワイパー(スクイージー)」による水分の除去、「クリーニングパッド」による乾拭きの3段階で拭き掃除を実行します。
電源は「ACアダプター」から供給されますが、停電時の安全対策として15分間吸着できる「予備バッテリー」を内蔵。また落下防止の「安全保護パッド」、吸引力が弱まると自動で方向転換する「デュアルサクションリング」機能、故障すると自動停止する「リアルタイム故障チェック」機能を搭載しています。
約55デシベルの静音設計。乾拭き用の「クリーニングパッド」は洗って繰り返し使えます。また付属の「専用リモコン」で手動操作も可能です。
→ ECOVACS JAPAN(日本総代理店)
→ フレームの有無まで検知する自動窓拭きロボット – 家電Watch
エコバックス ウィンボット W730の感想
「窓拭きロボット」は、近年登場したロボット掃除機の新ジャンルであり、アジアのベンチャー企業(中国・韓国・台湾など)が次々と新製品を発表しています。
当サイトでも「ガラスクリーニングロボット HOBOT-168」と「WINDORO WCR-I001」を紹介していますが、エコバックス社の「ウィンボット W730」は中国のロボットメーカーが初めて日本市場に投入する家庭向けロボット製品です。
残念ながら「窓拭きロボット」自体は発展途上のジャンルであり、発売から10年以上の歴史がある床用ロボット掃除機と比べると十分な掃除結果は得られないでしょう。
かなり高額な家電製品でもあるので、可能であればレンタル等で実用性を確かめた上で、購入を検討されたほうが良いと思います。
ちなみに「WIRED.jp」の「窓ふきロボット「Winbot 7」レヴュー」という記事によると、「Winbot」はECOVACS社製の専用洗剤しか使えないそうです(アンモニア含有洗剤や酸性洗剤を使用するとセンサーが異常を起こすため)
この辺りを含めても「窓拭きロボット」は、まだまだ改良の余地がありそうですね。