「シー・シー・ピー ラクリート CZ-905(CCP LAQULITO CZ-905)」は、株式会社シー・シー・ピーが販売する自動ロボット掃除機「LAQULITO(ラクリート)」シリーズのスタンダードモデルです(2011年9月発売)。自動充電機能・スケジュール機能など、お掃除ロボットの定番機能を搭載しています。
「ラクリート CZ-905」の実売価格は20,000円前後です。
目次
製品情報
CCP 【LAQULITO】 自動ロボット掃除機(スタンダードモデル) ダークブルー CZ-905-DB
「ラクリート CZ-905」は、3機種ラインアップされているラクリートシリーズ(CZ-907・CZ-905・CZ-860)のスタンダードモデルです。本体カラーはダークブルーとなっています。
掃除のアルゴリズムは、「スパイラル・ランダム・壁伝い・ジグザグ」の4パターンを自動選択する「パターン型」です。また掃除システムは、2個の回転ブラシ(サイドブラシ)でゴミをかき集めて、底面中央の吸込口からゴミを吸い取る方式を採用しています。また専用のモップシートを装着して、フローリングの床を乾拭きすることも可能です。
約50分間運転または充電残量が少なくなると、充電ステーションに戻り充電を開始する「自動充電機能」を搭載。バッテリーがフル充電になると自動で掃除をスタートする「Full Go」機能も採用されています。また本体のボタンを押すと、約24時間後に自動で掃除を開始する「24Hメモリータイマー機能」を搭載しています。
ゴミ捨ては、本体中央のダストケースを上に外して行います。フタとダストケースは水洗い可能です。充電時の消費電力は10W、電気代は約1.65円です(約50分間の連続運転後、7.5時間充電した場合)
付属品は、充電ステーション(1個)、充電式バッテリー(1個)、回転ブラシ(2個)、ACアダプター(1個)、モップシートホルダー(1個)、モップシート(6枚)、取扱説明書、セットアップガイドとなっています。
消耗品として、充電式バッテリー、回転ブラシ(2個入り)、モップシート(30枚入り)、ダストケースフィルター、ダストケース(ぶた付き)が別売りされています。
レビュー・評価
長所
ラクリートシリーズの製品には、デザインへのこだわりが感じられます。中でもダークブルーの「ラクリート CZ-905」は、ヨーロッパ製のデザイン家電のようにシックでスタイリッシュなので、おしゃれなインテリアにも合わせやすいと思います。
また自動充電機能とスケジュール機能を搭載しているため、留守中にオートで掃除させることができ大変便利です。サポートに関しても、シー・シー・ピーは定評があるメーカーなので安心感があります。
短所
床面のゴミをかきとる「床ブラシ」が搭載されていない点が、ラクリートシリーズに共通する弱点です。「ラクリート CZ-905」は、集塵力の弱さをカバーするためサイドブラシを2個搭載していますが、毛足の長いじゅうたんやカーペットを掃除させた場合は、床ブラシ搭載のロボット掃除機より劣ると言わざるを得ません。
重要な掃除のアルゴリズムも「スパイラル・ランダム・壁伝い・ジグザグ」の4パターンしかなく、同じ動きを繰り返すだけという印象を受けると思います。
また「ラクリート CZ-905」のスケジュール機能は、「24Hメモリータイマー機能」と呼ばれる簡易的なもので、ボタンをセットした時間から約24時間後に自動で掃除を開始するという内容です。他機種のように、曜日・時間を指定して予約することが出来ないので不便に感じられます。たとえば「月・水・金の午後3時に掃除させる」という使い方はできません。ルンバ527Jとの比較
「LAQULITO CZ-905」と「ルンバ527J」を比較すると「LAQULITO CZ-905」の長所は「自動充電機能」「拭き掃除機能」「スケジュール機能」「コンパクトなボディ」です。価格が2倍以上の「ルンバ527J」にはこれらの機能が搭載されていないので、「LAQULITO CZ-905」の方がコストパフォーマンスが優れていると思います。
一方、「ルンバ527J」が優れているのは「アルゴリズム」「床ブラシ」です。「ルンバ527J」のアルゴリズムには40以上の行動パターンがありますが「LAQULITO CZ-905」は4パターンしかありません。複雑な形や障害物の多い環境で掃除をさせると結果に大きな違いが出ると思います。
また「ルンバ527J」には2種類の「床ブラシ」が搭載されています。これに対して「LAQULITO CZ-905」は「床ブラシ」自体が省略されています。フローリングのみで使用する場合は、それほど掃除結果に差が出ないと思いますが、畳やカーペットなどで使いたい場合は「ルンバ527J」の方がゴミがよく取れると思います。
主要機能一覧
※メーカーにより機能の名称は異なります。
※機能の詳しい解説は「お掃除ロボットの主な機能について」をご覧下さい。
人工知能 | × | ゴミ検知機能 | × |
---|---|---|---|
サイドブラシ | ◯ | 拭き掃除機能 | ◯ |
床ブラシ | × | 自動充電機能 | ◯ |
バキューム機能 | ◯ | スケジュール機能 | △ |
衝突防止機能 | × | バーチャルウォール機能 | × |
落下防止機能 | ◯ | ライトハウス機能 | × |
からまり防止機能 | × | リモコン操作機能 | × |
製品仕様
発売年月 | 2011年9月 |
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メーカー | シー・シー・ピー |
型番 | CZ-905-DB(ダークブルー) |
本体寸法 | 幅28センチx奥行き28センチx高さ7センチ |
本体質量 | 約1.6キロ |
電源 | 入力:AC100V 50-60Hz、出力:DC19V |
バッテリー種類 | ニッケル水素バッテリー |
バッテリー容量 | 14.4V |
バッテリー寿命 | 約1年(約300回充電) |
充電時間 | 約7.5時間 |
消費電力 | 10W |
稼働時間 | 最大約50分 |
掃除面積 | 約20畳 |
運転音 | 約65dB |
集塵容積 | 約0.2リットル |
フィルター | – |
乗り越え能力 | 約7.5ミリ |