「ニートロボティクス ニート XV-11(Neato Robotics Neato XV-11)」は、アメリカのロボットベンチャー企業Neato Robotics社が開発したロボット掃除機です。レーザーを利用して室内を把握する先進的なマッピング機能が特長。日本には正規輸入されていませんが、一部のショップで並行輸入品が販売されています。
後継機種は「Neato XV-21」です(2011年発売)
目次
製品情報
Neato XV-11 ロボット掃除機
「Neato XV-11」は、シリコンバレーの名門校スタンフォード大学出身者によって設立されたNeato Roboticsが初めて発売したロボット掃除機です。最大の特長は「レーザーレンジファインダー(Laser Range Finder)」による「Room Positioning System(RPS)」の搭載です。
レーザーレンジファインダーとは、赤外線レーザーを照射して反射の具合で距離や形状を測定できる光学機器のことです。これにより「Neato XV-11」は、室内を立体的に把握しながら掃除を実行します。常に自分の位置を把握しながら移動するので、同じ場所を何度も通過することもなく、短時間に効率よく掃除できます。
ユニークな半円形デザインの採用により、床ブラシの幅は約30センチの大型タイプとなっています。しかし壁際のゴミをかき集める役割の「サイドブラシ」が装備されていないため、部屋の隅やコーナーの掃除については苦手としています。主な機能として、落下防止機能、スポット掃除機能、 自動充電機能、スケジュール機能を搭載しています。
「Neato XV-11」本体の他に、充電ベース、バッテリー、フィルター、「Neato XV-11」の移動を制限する境界マーカー(Boundary Markers)が付属します。
ちなみに「Neato XV-11」には派生機種があり、白いボディの「XV-12」はディスカウントチェーン「Target(ターゲット)」限定モデル、本体がブルーの「XV-14」は「Costco(コストコ)」限定モデル、同じく本体がブルーの「XV-15」はEU地域向けのモデルとなっています。量販チェーン店向けのモデルは付属品が多くお買い得です。また型番「XV-13」がないのは「忌み数」のためだと思います。
レビュー・評価
長所
「Neato XV-11」は、レーザーで部屋をマッピング(地図化)しながら掃除を行います。たとえば床に置かれた物が移動したとしてもレーザーで都度チェックしているので滅多にぶつかることはありません(ぶつかった場合は前面のバンパーセンサーが反応して方向を変えます) ロボット掃除機が壁や家具に衝突することが気になる人には最適な製品と言えるでしょう。
短所
「Neato XV-11」にはサイドブラシが搭載されていないため、部屋の隅や壁際の掃除を十分に行えません。また本体の形状が半円形なので引っかかりやすく狭い場所から脱出できない状態に陥りやすいようです。運転中の排気音がまるでジェットエンジンのように大きいのも弱点です。室内に人がいる時や夜間に使用するのは避けたほうが良いでしょう。
主要機能一覧
※メーカーにより機能の名称は異なります。
※機能の詳しい解説は「お掃除ロボットの主な機能について」をご覧下さい。
人工知能 | ◯ | ゴミ検知機能 | × |
---|---|---|---|
サイドブラシ | × | 拭き掃除機能 | × |
床ブラシ | ◯ | 自動充電機能 | ◯ |
バキューム機能 | ◯ | スケジュール機能 | ◯ |
衝突防止機能 | ◯ | バーチャルウォール機能 | × |
落下防止機能 | ◯ | ライトハウス機能 | × |
からまり防止機能 | × | リモコン操作機能 | × |
製品仕様
発売年月 | 2010年 |
---|---|
メーカー | Neato Robotics |
型番 | XV-11 |
本体寸法 | 幅33センチx奥行き31.8センチx高さ10.2センチ |
本体質量 | 3.9キロ |
電源 | – |
バッテリー種類 | 充電式ニッケル水素電池 |
バッテリー容量 | 3,200mAh |
バッテリー寿命 | – |
充電時間 | – |
消費電力 | – |
稼働時間 | – |
掃除面積 | – |
運転音 | – |
集塵容積 | – |
フィルター | – |
乗り越え能力 | – |