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NITORI メーカー タイトル画像

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《ニトリで買える充実機能の自動お掃除ロボット》

「ニトリ ロボットクリーナー ファシル2 M-H298」は、家具・インテリアの量販店「ニトリ」が販売するロボット掃除機です。同社のプライベートブランド(自主企画商品)であり、2種類の床ブラシ、自動充電、タイマー設定、バーチャルウォール等を搭載しています。

後継機種は「ニトリ ロボットクリーナー ルノン XR210」です(2015年3月発売)

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目次

製品情報

「ロボットクリーナー ファシル2 M-H298」は、ニトリがオリジナルブランドで販売するロボット掃除機です。ニトリは最近までツカモトエイムのロボットクリーナーシリーズを販売していましたが、今回からPB(自主企画商品)に切り替えたようです。

同じニトリの下位モデル「ロボットクリーナー AIM-RC07(N)」は、機能をシンプルにして価格を1万円以下に抑えています。これに対して「ロボットクリーナー ファシルM-H298」は、床ブラシ、自動充電機能、スケジュール予約機能、仮想フェンス発生装置を搭載しており、ルンバやココロボのようなハイエンド製品を意識した内容となっています。

外見は、持ち運び用の取っ手や部屋の大きさを選ぶ3つのボタンがある等、初代ルンバの影響が強いデザインです。底面に2種類の「床ブラシ」を搭載しており、こちらもルンバによく似た仕様となっています。床ブラシはカーペット用の「回転ブラシ」とフローリング用の「ゴムブラシ」があり、床の種類に合わせる形で掃除効率を高めています。

とてもユニークなのは壁際のゴミを集める「サイドブラシ」の他に、回転しない「固定ブラシ」が装備されていることです。おそらく中央にかき集めたゴミを、まき散らさない効果があるのかもしれません。三叉になっているサイドブラシも、他の掃除ロボットでは見かけない独特な形状です。またダストボックスはルンバのように後部から引き出すタイプで、フィルターを外して水洗い可能です。

掃除方法は運転モードを「S・M・L」の3種類から選択する方式です。部屋全体を掃除する場合は「L(約60~90分)」、20平方メートルまでは「M(約30分)」、部分的に集中して掃除したい時は「S(約2分)」を選びます。掃除パターンは「右旋回式」「左旋回式」「ジグザグ式」「壁沿走行式」「柱回り式」「自由走行式」の6種類です。これらを自動的に組み合わせて掃除を行います。この他に付属のリモコンで運転スタート・ストップと手動操作が行えます。

運転モードで「L」を選んだ時のみ、掃除完了時または電池残量が少なくなると自動で充電ベースに戻ります。付属品の「充電ベース」には液晶パネルがあり、時刻設定とタイマー設定が可能です。しかしタイマー運転は曜日設定ができず、毎日同じ時間に自動運転する形となるので少々不便かもしれません。またバッテリーへの過度な充電を防止する「過充電防止機能」が搭載されています。

特筆に値するのは、この価格で「バーチャルウォール」が付属することです。これはルンバの「バーチャルウォール」と同様に、赤外線による「仮想フェンス」を発生させて、ロボットクリーナーの移動範囲を制限できる機能です。バーチャルウォールの有効距離は3段階から選択できます。

リモコン、充電ベース、バーチャルウォール1個、交換用サイドブラシ1個、交換用フィルター1個、プラスドライバー、お手入れブラシ、充電用アダプターが付属します。また別売品の交換バッテリー(1700MAH)は税別2,858円で販売されています。

ちなみに「ロボットクリーナー M-H298」は中国製お掃除ロボットのOEM製品であり、香港のSinocircuit社が製造する「Wireless Control Hoover MH298」がベースと思われます。

レビュー・評価

長所

「ロボットクリーナー ファシルM-H298」の長所は、床面のゴミをかき取る「床ブラシ」を2種類も搭載していることです。

一般的にロボット掃除機の吸引力は普通の掃除機と比べて弱く、サイドブラシで集めたゴミを吸引するだけではカーペットや絨毯(じゅうたん)の奥に入り込んだゴミを取り除くことは難しい状況です。ルンバやココロボ等のハイエンドなロボット掃除機は、弱点をカバーするために床面のゴミを直接かき取る「床ブラシ」を搭載しています。

安価なロボット掃除機の場合、床ブラシは省略されることが多いのですが、掃除性能を高めるために大変重要な機能と言えます。

短所

「ファシルMH298」は、最初から「自動充電機能」を利用することができません。初回から3回目までは、本体に充電用アダプターを接続して直接充電する必要があります。直接充電の時間は約12~16時間と大変長く、早く使いたい人にとっては不満が残るでしょう。

しかもバッテリー容量を確保するために、毎回完全に放電してから充電する必要があります(3回目まではバッテリーが切れるまで掃除させなければなりません)。4回目以降から、ようやく充電ベースを使った自動充電が可能になる訳ですが、他社のロボット掃除機はこのような手間がかからないので改良してほしいところです。

「自動充電機能」自体の精度もあまり高くありません。ルンバやココロボのようにほぼ100パーセント成功する訳ではなく、何度か挑戦して運が良ければ戻れるという印象です。成功率を高めるためには、充電ベースの周囲にある程度のスペースを確保して、余計な物を置かないようにする等の配慮が必要だと思います。

また約15,000円という激安価格のため、全体的にチープな印象は否めません。特にダストボックス、充電ベースの作りが安っぽく、耐久性にも不安が残ります。

主要機能一覧

※メーカーにより機能の名称は異なります。
※機能の詳しい解説は「お掃除ロボットの主な機能について」をご覧下さい。

人工知能 × ゴミ検知機能 ×
サイドブラシ 拭き掃除機能 ×
床ブラシ 自動充電機能
バキューム機能 スケジュール機能
衝突防止機能 × バーチャルウォール機能
落下防止機能 ライトハウス機能 ×
からまり防止機能 × リモコン操作機能

製品仕様

発売年月 2012年9月
メーカー ニトリ
型番 M-H298
本体寸法 幅34センチ*奥行き34センチ*高さ9センチ
本体質量 約2.7キロ
電源 AC100V 50-60Hz(共用)
バッテリー種類 ニッケル水素電池
バッテリー容量 14.4V 1,700mAh
バッテリー寿命
充電時間 初回3回目まで(直接充電):12~15時間
4回目以降(充電ベース):4~5時間
消費電力 23W
稼働時間 約60~90分
掃除面積
運転音 約65dB
集塵容積 約0.25リットル
フィルター
乗り越え能力

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