台湾製ロボット掃除機の特徴は、ロボット専門メーカーではなく、PCパーツを製造するエレクトロニクス関連企業が開発していることです。
自社ブランドを積極的に展開する韓国メーカーと比べてOEM・ODM製品が多く、機能はシンプルにして低価格を追求しています。例えば、ツカモトエイム、シー・シー・ピー、Neato Roboticsのロボット掃除機は、台湾メーカーが製造元のようです。
台湾は、電子機器の受託生産(EMS)を行う大企業が知られています。「Foxconn(ホンハイ)」「ASUS(エイスース)」「Acer(エイサー)」「MSI」などは、世界トップクラスのシェアを誇る有名メーカーです。
これらの台湾企業は、設計のみ自社で行い中国の工場で製造することで、低価格かつ高品質な製品を生産しています。お掃除ロボットに関しても、PCケース、マウス、ウェブカメラ等のPC周辺機器と同じように、中国の深センで組み立てられ出荷されています。
AGAiT Technology Corporation
AGAiT Technology Corporationは、マザーボード、ビデオカード等のPCパーツで知られる総合エレクトロニクスメーカー「ASUS」の子会社です。2009年設立。本社は新北市淡水区。ロボット掃除機「Eclean」シリーズ、カークリーナー、PCケースを販売しています。
MSi
MSi(Micro-Star International)は、PC用マザーボード、グラフィックカードの製造で有名な台湾を代表する総合エレクトロニクスメーカーです。1986年設立。本社は新北市中和区。2010年に「Funrobot」ブランドを発表。ロボット掃除機「iCleaner」を販売しています。
KYE Systems Corp
KYE Systems Corpは、電子機器のEMS(受託生産)を行う企業です。1983年設立。本社は台北。2008年に「Agama」ブランドを発表。ロボット掃除機「AiBOT」、マウス、キーボード、ウェブカメラ、ヘッドセット等のPC関連商品を販売しています。