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《2013年も“ポストルンバ”は登場せず》

昨年の「2012年 日本のお掃除ロボット市場まとめ」という記事が好評だったので、今年も2013年の各メーカーの動向について総評を書いてみようと思います。

昨年(2012年)は「ロボット掃除機元年」ということで、多くのメーカーから新製品が登場しました。しかし2013年は一連のお掃除ロボットブームが少し落ち着いた印象です。

残念ながら2013年も「ルンバ」を凌駕する新製品は登場しませんでした。セールス・オンデマンド社のプレスリリースによると、2013年10月末にルンバの国内出荷累計台数が100万台を突破したそうで、当分の間「ルンバ1強」という状況に変化はなさそうです。

一方でロボット掃除機の「コモディティ化」が進んでおり、ニトリやイオンなど流通系PB商品の売れ行きが伸びているようです。また「ジェネリック家電」というキーワードで無名メーカーの安価なロボットクリーナーにも注目が集まっています。

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アイロボット

2013年のアイロボット製品については、日本総代理店のセールス・オンデマンドが企画した「ルンバ780 スペシャルカラーモデル」「ルンバ 視覚障がい者モデル」が発売されましたが純粋な新製品は発表されませんでした。しかし米国では2013年のホリデーシーズンに合わせて最新モデル「Roomba 880」が登場しています。

Roomba 880」はメンテナンスフリーの新型クリーニングシステムを搭載しており、掃除性能が向上しています。これまでのパターンから考えると日本仕様の「ルンバ8802014年10月前後に発売されると予想されます。(2014年3月1日に発売決定)。しかしルンバ800シリーズはこれまでの製品と全く違うクリーニング機能を持つので、色々な環境整備のためにもう少し遅れる可能性もあります。

いずれにせよルンバ880の価格は7~10万円程度と思われるので、現行品のルンバ700シリーズ・ルンバ600シリーズもしばらくは併売されるでしょう。

ちなみに海外では拭き掃除ロボット「Mint(ミント)」が「Braava(ブラーヴァ)」と名前を変えて再発売されています。昨年の記事で日本でも発売される可能性について触れましたが未だに実現していません。おそらく日本市場ではルンバとの差別化が難しいのだと思われます。

シャープ

昨年の記事では、シャープが2013年中に新製品を発表する可能性は低いと書きましたが、実際には「ココロボ RX-V90」と「ココロボ RX-V200」の2機種を発売しています。またルンバのバーチャルウォールに該当する周辺機器「センサーフェンス(RX-SF1)」も発売されました。

「ココロボ RX-V90」は、部屋の広さとゴミの量を検知して掃除時間を調整する機能を持ち、ボディも小型化されています。ココロボの中で最もおすすめできる製品と言えるでしょう。上位機種の「ココロボ RX-V200」は、「遠隔家電コントロール」「無線LAN&カメラ搭載」「クラウド音声コミュニケーション」などの実験的機能を搭載するハイエンドモデルです。

ココロボシリーズは水準以上の掃除性能と日本メーカーらしい気配りのある製品です。しかしセールスポイントとして訴求されるのは、「ココロエンジン」や「家電の遠隔操作」などの掃除とはあまり関係ない機能であり、ロボット掃除機としての魅力が伝わりにくい気がします。

シャープが頑なに「ロボット家電」と呼び続けることからも分かるように、ココロボシリーズは同社の“ロボット家電戦略”の尖兵であり、「ココロエンジン」を他の家電に広げるための実験的な性格を持った商品であることを理解しておいたほうが良いでしょう。

東芝

東芝は2013年にロボット掃除機の新製品を発表しませんでした。同社の「スマーボ(Smarbo)」シリーズは、全て韓国・サムスン電子(SAMSUNG)の「NaviBot(ナビボット)」をベースとしたOEM製品です。しかし「Pop-Out Brushes(ポップアウトブラシ)」と呼ばれるコーナー専用ブラシを搭載するなど「NaviBot」が特異な進化を遂げているため、今後発表されるスマーボシリーズの新製品がサムスンのOEM製品となるのか微妙に感じられます

LGエレクトロニクス

LGエレクトロニクスは2013年に5機種のロボット掃除機を発売しています。この内、3機種は四角いボディを持つ「ホームボット スクエア」シリーズ、2機種は従来品の「ホームボット2.0」と同じ円形ボディを持つ製品です。

ホームボット スクエア VR6270LVMB」「ホームボット スクエア VR6260LVM」「ホームボット スクエア VR6340LV」は、高度なアルゴリズムと静音性を備えた優秀なお掃除ロボットです。ユーザーの満足度も高く現時点では“ポストルンバ”に最も近い製品と言えるでしょう。一方、円形型の「ホームボット2.0 VR6140LVM」と「ホームボット VR5942L」は存在感が希薄です。発売直後からプロモーションもなく実店舗でも余り見かけません。

ホームボットシリーズは、ルンバを意識して真面目に作られたロボットクリーナーです。しかしセールス面で失敗している印象を受けます。LGブランドが浸透していないのであれば、日本の家電メーカーにOEM供給を行うことも検討したほうが良いのではないでしょうか。

ニトリ

ニトリはPB商品の「ロボットクリーナー AIM-RC07(N)」を発売しました。特徴は軽量コンパクトなボディと1万円以下で買える低価格です。頻繁に流れるテレビCMの影響もあり、上位モデル「ロボットクリーナー ファシル2 M-H298」と同様に人気商品となっています。ちなみに製造は「エコモ ロボットクリーナー AIM-RC01」を販売するツカモトエイム株式会社が担当しています。したがって「AIM-RC07(N)」と「AIM-RC01」は機能・性能とも似通っています。

ところで以前にも書いたことなのですが、「ロボットクリーナー ファシル2 M-H298」のクリーニングシステムは、ルンバのコピーと言っても過言ではないほどそっくりです。今年は、米iRobot社が中国のロボット掃除機メーカーを特許侵害で訴えるというニュースもあったので、今後、権利関係で問題が起きないのか心配になります。

イオン

2013年最大のニュースは、大手スーパー「イオン(AEON)」がロボット掃除機市場に参入したことです。それだけロボット掃除機のコモディティ化が進んだということなのでしょう。ただし商品としては余り評価できる内容ではありませんでした。

「トップバリュ(TOPVALU)」の家電製品として登場した「トップバリュ 自走式 ロボットクリーナー TV-RC001」は、7,980円の低価格とシンプル機能が特徴です。しかし「落下防止機能」や壁際を掃除するアルゴリズムなどの定番機能まで省略しておりコストダウンしすぎな印象を受けました。あくまで個人的な想像ですが次期モデルでは改良される気がしています。

ちなみにイオンでは「ルンバ538 イオン オリジナルモデル」というロボット掃除機も販売されています。こちらはアイロボット日本総代理店のセールス・オンデマンド社が、イオングループ向けに開発した限定モデルです。基本的な機能・性能はルンバ500シリーズの「ルンバ537J」と同じであり、本格的なお掃除ロボットが欲しいユーザーには、こちらを選んでもらう戦略なのだと思われます。

窓拭きロボット

2013年の新たなトレンドとして「窓拭きロボット」が挙げられます。仕組みは床用のロボット掃除機とほぼ同じですが、窓に吸着して落下しないよう移動する機能が特徴となっています。

NHKニュース「おはよう日本」の「まちかど情報室」というコーナーでも、自動で窓掃除をするロボットとして「WINDORO(ウィンドロ)」が紹介されました。またツカモトエイムも台湾製の窓ふきロボット「ガラスクリーニングロボット HOBOT-168」を発売しています。しかし窓ふきロボットは市場が黎明期の商品であり一般化には至っていません。機能・性能とも満足できるレベルの製品がないので、もう少し様子を見たほうが良いでしょう。

ちなみに「WINDORO」に関しては、開発元である韓国のベンチャー企業「Ilshim Global(イルシムグローバル)」が法定管理に入っており、今後の日本市場での展開は不透明です(開発に50億ウォンかけた掃除ロボ、海外では好評だが韓国では…

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