シャープは、ロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」の新製品「COCOROBO RX-V90」を発表しました。部屋の広さ・ゴミの量を検知する「スマートお掃除機能」を搭載。本体カラーはプラチナピンク。発売は2013年6月下旬。店頭予想価格は9万円となっています。
「COCOROBO RX-V90-P」の主な特長は以下となっています。
- 「スマートお掃除機能」搭載
- 「ゴミセンサー」搭載
- 「音声カスタマイズ」サービス対応
- 直径30.4センチのコンパクトサイズ
- 上位モデルと同じ大容量バッテリー搭載
- プラチナピンクのボディカラー
同じコンパクトサイズの「COCOROBO RX-V60」との違いは、「サイズ」「重量」「スマートお掃除」「ゴミセンサー」「予約運転」「音声カスタマイズ」「バッテリー容量」「付属品」「本体カラー」です。
まず本体サイズに関しては、「RX-V60(直径29.9センチ)」より若干大きい直径30.4センチです。これによりイスの脚の間や部屋のコーナーなども効率よく掃除できるとされています。
ココロボシリーズ初の「スマートお掃除機能」を搭載。従来の「超音波センサー」に加えて「ゴミセンサー」を採用。ゴミが多い場所を発見すると自動で吸引パワーを上げます。センサーで部屋の広さ・ゴミの量を判定することにより、運転時間と消費電力を削減。約40畳(3LDK相当)・最長100分間の掃除を実現しています。
また「RX-V60」と比較してリチウムイオン電池が大容量化されています(16.0V、3.0Ah)。さらに「タイマー運転」が「予約運転」に変更されています。
従来品で好評だった「人工知能ココロエンジン」「音声認識機能」などのコミュニケーション機能も継承されています。
音声を好みの声に変更できる「音声カスタマイズ」サービスに対応(2013年6月下旬サービス開始予定)。利用方法は、無料のPC専用アプリ「COCOROBO Voice Maker」をダウンロードして、市販のSDメモリーカードに保存した音声データ(子どもの声やペットの鳴き声など)をココロボ本体のスロットにセットして利用する形式です。
ちなみに音声カスタマイズサービスは「COCOROBO RX-V100」でも利用できるそうです。
フィルターは高性能「HEPAクリーンフィルター」を採用。またシャープ独自のプラズマクラスター発生ユニットを搭載しています。付属品は、リモコン、充電台、クリーニングブラシ、交換用サイドブラシ1セット(2個)、バンパークッションとなっています。
→ ロボット家電COCOROBO:シャープ
→ ロボット家電「COCOROBO」<RX-V90>を発売 | ニュースリリース:シャープ
→ ロボット家電「COCOROBO」<RX-V90>を発売|発表会レポート:シャープ
→ シャープ、3LDKの部屋に対応するロボット掃除機「ココロボ」 – 家電Watch
今回発表された「COCOROBO RX-V90」は“正常進化”といった印象です。
サイズは「RX-V60」よりは大きめですが、それでも他社製品よりは軽量コンパクトなので、狭い場所でも使いやすいと思います。
またコンパクト化の弊害でバッテリー容量が減り掃除時間が短くなっていた「RX-V60」の弱点を「大容量バッテリー」と「スマートお掃除機能」でカバーしています。
センサーと走行距離で部屋の広さを測定するのは、既にルンバも行なっている事なのですが、ココロボの方が精度が高いのかもしれません。このあたりは実際に動かして検証してみないと判断できない部分です。
「音声カスタマイズ」に関しては、従来品の「アニメ声」が気に入らなかった人も多いようなので、必要な人にとって朗報といえるでしょう。また従来品は、音声認識が失敗しても「反応なし」だったのですが、「RX-V90」はちゃんとエラーを返すようになったそうです(無言ではなく「ん?」「もう一度言って!」と返答します)
発売当初は、ほぼ店頭予想価格(9万円前後)で販売されるので、半額以下で買える従来品(RX-V100・RX-V80・RX-V60)と比べると高価な印象は否めません。しかし機能・性能に関しては、ココロボシリーズ4機種の中でベストな一台だと思います。