セールス・オンデマンド株式会社(アイロボット日本総代理店)は、「ロボット掃除機 ルンバ 視覚障がい者モデル」を発表しました。
「ルンバ760」をベースとしており、社会福祉法人「日本点字図書館」の監修による「音声取扱説明書」「操作部に凸点を追加」など、目の不自由な人、視覚に障がいのある人が使いやすいよう工夫されています。
価格は税込64,800円。2013年11月25日より、社会福祉法人 日本点字図書館、ルンバ公式直販サイト「アイロボットストア」、アイロボットサービスセンターにて販売を開始します。
「ルンバ 視覚障がい者モデル」は、ルンバ700シリーズのエントリー機種「ルンバ760」をベースに開発された製品です。
「ルンバ760」との違いは、「取扱説明書の音声化」「操作部への凸点シール貼付」となっており、機能・性能は「ルンバ760」と同一です。
日本点字図書館の監修を受け制作された「音声取扱説明書」はCD2枚に収録されています。また本体操作ボタン(2箇所)とホームベース(1箇所)に凸点シールが貼り付けられ、操作性が向上しています。
主な機能として「自動充電」「スケジュール設定」「バーチャルウォール機能」「ソフトタッチバンパー機能」を搭載。
付属品は「ホームベース」「バッテリー(本体内蔵)」「ACアダプター」「オートバーチャルウォール(2個)」「ダストカットフィルター(2個)」「お手入れリング」「お手入れカッター」「リモナビ(リモコン)」「音声取扱説明書(CD2枚組)」となります。
ルンバ 視覚障がい者モデルについての感想
今回発表された「ルンバ 視覚障がい者モデル」は、アイロボット日本総代理店のセールス・オンデマンド社が企画した「日本特別モデル」なのだそうです。
ボタンを押すだけで自動的に動くロボット掃除機は、視覚障がい者の方々が気軽に掃除できる便利な家電と言えるでしょう。「ルンバ 視覚障がい者モデル」には音声取扱説明書と凸点シールが追加されていますが、価格は「ルンバ760」と同じなので良心的だと思います。
しかし、あえて皮肉な視点から観察してみると、ルンバ700シリーズ3機種の中で存在感がなく売れ残りがちな「ルンバ760」を有効利用したようにも感じられました。
仮にそうだとしても、あまり意味のない会話機能や操縦機能を付けるより、ずっと社会に貢献できる製品だと思います。個人的には、通常のルンバにも「ユニバーサルデザイン」を導入して、全ての人が使いやすい製品を目指してほしいと願っています。