ネット通販を中心にお掃除ロボットの並行輸入品・海外仕様品が販売されています。特に人気があるルンバシリーズは、アマゾンや楽天などの大手通販サイトでも、アメリカ・ヨーロッパから輸入された並行品が多く見られます。
並行輸入品は、価格の安さと日本未発売モデルを入手できる利点がありますが、予想外の落とし穴もあるようです。もちろん「並行輸入品=ニセモノ」ではありません。しかしメリット・デメリットが存在することも事実なので、「国内正規品」と「並行輸入品」の違いを認識した上で購入することを強くおすすめします。
初めてロボット掃除機を購入する初心者の方には「国内正規品」が無難です。ある程度、お掃除ロボットを使い慣れている方は「並行輸入品」を選んでも問題ないでしょう。
目次
正規輸入品(国内正規品)
正規輸入品とは、メーカーと正式な代理店契約を締結した「正規輸入代理店」が販売する商品です(国内正規品・日本仕様正規品なども同じです)。主にメーカー直営店や公式オンラインショップ、家電量販店・百貨店などの「正規ルート」で販売されます。
正規代理店によるサポート・保証・修理などの充実したサービスを受けることができますが、価格は定価に近く高めに設定されています。また製品によっては国内の検査機関によるチェックなど品質が管理されており、日本の法規制にも対応しています(PSE法・電波法など)
メリット
- 本物の正規品である
- 日本向けの仕様になっている
- 保証・修理・サポートが確実
デメリット
- 価格が高い
- 製品ラインナップが少ない
並行輸入品(海外正規品)
並行輸入品とは正規代理店ルートを通さずに輸入された商品です。製造場所は国内正規品と同じ場合が多く大半は本物です。しかし流通ルートが異なるため、国内正規品と比べて安く販売されます。
海外の業者が現地で購入した商品を、日本の並行輸入業者が輸入販売するケースが多いようですが、近年は旅行や通販などで購入した商品をオークションで販売する「個人輸入」の並行輸入品も増えています。
国内正規品ではないため、正規輸入代理店での修理・サポートは断られます。不良・故障が発生した場合は、購入した業者に依頼するか、直接メーカーに連絡する必要があります。また日本の法規制に対応しない商品もあるようです(例:PSEマーク・技適マークがない)
→ 技適マークなしのルンバ並行輸入品は電波法違反になる?
メリット
- 価格が安い
- 日本未発売の商品も買える
デメリット
- 正規代理店の保証・修理が受けられない
- 海外向けの仕様になっている
- 説明書が外国語の場合がある
- ニセモノ・偽造品の可能性がある
並行輸入品と国内正規品の見分け方
国内正規品
- 化粧箱が日本語表記になっている
- 正規輸入代理店の保証書が付属している
- シリアル番号・ホログラムシール等の証明がある
- 大手家電量販店・百貨店で販売されている
並行輸入品
- 米国正規品、海外仕様などの表記がある
- 化粧箱が外国語表記になっている
- 国内正規品と仕様が異なる(フィルター等)
- ACアダプターが交換されている(PSE法対応のため)
- 外国語もしくは業者が作成した説明書が付属
- 国内正規品の相場より極端に安い