シャープは、ロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」の新製品「COCOROBO RX-V60」と「ココロボ RX-V100」のUSBポートに接続する外部機器「家電コントローラー RX-CU1」を発表しました。発売日は2012年12月13日(木)。価格は「COCOROBO RX-V60」が75,000円前後。「家電コントローラー RX-CU1」が税込15,750円です。
「COCOROBO RX-V60」の主な特長は以下となっています。
- 大幅な小型化(直径34.6センチ→29.9センチ)
- 大幅な軽量化(3.3キロ→2.5キロ)
- 高さを縮小(9.6センチ→9.5センチ)
- 充電時間を短縮(約4時間→約2時間)
- 運転時間を短縮(約1時間→約50分)
- バッテリー容量が減少(3.0Ah→1.1Ah)
- ダストボックスの容量が半減
「ココロボ RX-V60」と上位モデル(RX-V100・RX-V80)の違いは、「本体サイズ」、「本体カラー」、「価格」です。主要機能は「ココロボ RX-V80」と同等となっています。
本体サイズは直径29.9センチ×高さ9.5センチ。重さは2.5キロ(バッテリー含む)。充電時間は約2時間。最長稼働時間は約50分。最大稼働面積は約16畳。リモコン、充電台、クリーニングブラシ、交換用サイドブラシ1セット(2個)が付属します。
同時発売の「家電コントローラー RX-CU1」は、ハイグレードモデル「ココロボ RX-V100」に接続することで、外出先からスマートフォンを使ってテレビ、エアコン、LED照明、スリムイオンファン等の電源をオン・オフ可能にする外部機器です。
発売時点ではシャープ製の家電のみ対応ですが、今後は他社製品との連携も検討しているそうです。ちなみに「家電コントローラー RX-CU1」はUSBポートに接続する機器のため、「ココロボ RX-V80」と「ココロボ RX-V60」では使用できません。
※参考リンク
→ ロボット家電「COCOROBO」<RX-V60>を発売:シャープ
→ ロボット家電「COCOROBO」<RX-V60>を発売 | ニュースリリース:シャープ
→ スマートフォンアプリケーション「COCOROBO SQUARE」に「COCOROBOナビ」機能を新たに追加 | ニュースリリース:シャープ
→ シャープ、エアコンやテレビを外出先からON/OFFできるロボット家電「ココロボ」 – 家電Watch
最初に結論を書いてしまうと、今回発表された「COCOROBO RX-V60」はココロボシリーズの中で一番おすすめできる製品です。
上位機種の「COCOROBO RX-V80」と機能・性能は、ほぼ同一なのにも関わらずサイズが小さくなり、狭い場所でも動きやすくなっています。しかし小型化による影響も発生しており、掃除できる面積が狭くなっています(LOWモードで最大16畳) またダストボックスの容量も約半分に減少しているそうです。
原因はボディをコンパクトにするため、小さく容量の少ないバッテリーを採用したことだと思います。16畳以上の部屋を掃除させたい人は、上位機種の「RX-V80」を選んだほうが良いでしょう(ちなみにルンバ700シリーズの稼働面積は最大25畳です)
もう一つ、気になる点は発売のタイミングが悪いことです。
12月13日発売はボーナス・クリスマス商戦には遅すぎるような気がします。なぜ11月下旬に発売できなかったのでしょうか。しかも「RX-V60」の予想価格は75,000円前後とされていますが、本体の大きさ以外は同じ性能の「RX-V80」が5万円前後で売られています(2012年11月時点)
直径が4.7センチ大きいことが気にならないようでしたら、同じ性能のRX-V80を選んだほうがお得に感じられると思います。
一方、「家電コントローラー RX-CU1」は、アーリーアダプター(新し物好き)向けのマニアックな製品です。
外出先から家電を操作するためには、ハイエンドモデルの「ココロボ RX-V100」と「家電コントローラー RX-CU1」、対応するスマートフォンを用意する必要があります。しかも操作可能な家電はシャープ製品のみです(2012年11月時点)
テレビ、エアコン、扇風機、照明をシャープ製品で揃えるのは、熱烈なSHARPファンか関係者だけだと思いますので、対象となるユーザーは相当限られるでしょう。
個人的には中途半端なスマートフォン連携に固執するよりも、「プラズマクラスター搭載のロボット掃除機はシャープだけ!」のような分かりやすいキャッチコピーでマーケティングしたほうが、ルンバの牙城を切り崩せるのではないかと感じました。