「シャープ ココロボ RX-V200」は、シャープが販売するロボット掃除機「ココロボ」シリーズの最上位モデルです。外出先からスマートフォンで家電製品を操作できる家電コントローラーを内蔵。またクラウド連携により天気予報を音声で知らせる機能など、先進の技術を採用しています。掃除性能はスタンダードモデル「RX-V90」と同等です。
「シャープ ココロボ RX-V200」の実売価格は90,000円前後です。
目次
製品情報
シャープ ロボット家電 (ゴールド系・シルキーゴールド)【掃除機】SHARP COCOROBO(ココロボ) RX-V200-N
「ココロボ RX-V200」は2013年12月にシャープが発売したロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」シリーズのハイエンドモデルです。
「遠隔家電コントロール」に加えて「無線LAN&カメラ搭載」「クラウド音声コミュニケーション」などシャープが誇る先進機能を搭載。2012年6月に発売された「ココロボ RX-V100」の後継機種に該当します。
ココロボは「ロボット家電」というコンセプトで開発された製品です。その中核となる技術は、声を認識して家電を操作できる人工知能「ココロエンジン」です。ココロエンジンは、シャープ製のオーブンレンジ、洗濯機、空気清浄機などにも採用されています。
本体カラーは「ゴールド系・シルキーゴールド(RX-V200-N)」の1色のみ。付属品は「リモコン」「充電台」「ACアダプター(1個)」「電源コード(1個)」「単4形マンガン乾電池(2本)」「クリーニングブラシ(1本)」「バンパークッション(2枚入り、2個)」「交換用サイドブラシ(2個)」の8点です。
スタンダードモデル「ココロボ RX-V90」との主な違いは「遠隔家電コントロール」「クラウド音声コミュニケーション」「無線LAN&カメラ搭載」「床面検知」「夜間充電モード」「重量」です。
最大の特徴は「遠隔家電コントロール」機能の搭載です。
「RX-V100」専用のオプションとして別売りされている「家電コントローラー RX-CU1」を最初から内蔵しており、無線LAN環境を用意すると外出先からスマートフォンでココロボや家電をオン・オフできます。またスマホ向けアプリ「ココロボ~ド」を使うと「LINE(ライン)」のようなイラストを使ったわかりやすい画面で操作できます。
「クラウド音声コミュニケーション」は、ココロボがインターネットに接続して音声で天気情報をお知らせする機能です。
株式会社ウェザーニューズが提供する気象コンテンツを使用しており、ココロボに「天気教えて」と問いかけると「明日の天気は曇りのち雨だよ。お出掛けには傘を持っていった方がいいよ」などと答えてくれます。
さらにスマートフォンとの連携により、ココロボの内蔵カメラで撮影した静止画や部屋の温度・湿度を外出先で確認できます。この機能を利用するとペットの様子などを見られます。
「床面検知」は床の種類に合わせて吸引パワーを自動コントロールする機能です。たとえばフローリングからじゅうたんなどに移動すると吸引力を強くしてゴミの取り残しを抑えます。
「夜間充電モード」は、電気料金がお得になる夜間の時間帯に充電する機能です。ユーザーが充電を開始する時間を自由に設定。設定した時間になると自動で充電をスタートします。
これらの機能を搭載したことにより、バッテリーを含んだ重量は「RX-V90」より約100グラム増加しています。
基本的な掃除性能・機能は「ココロボ RX-V90」とほぼ同一です。
「強力吸じんシステム」と名付けられたクリーニング機構は、左右2つの「サイドブラシ」でゴミを集めて、底面の「回転ブラシ」でゴミをかき込みます。さらに「大風量ターボファンモーター」で強力に吸引します。「HEPAクリーンフィルター」と「高濃度プラズマクラスター」でクリーン排気を実現。ゴミは上から着脱できる「ダストボックス」に溜まります。ダストボックスとHEPAフィルターは丸ごと水洗い可能です。
「スマートお掃除」は最適な掃除時間を決定する機能です。スタート時に360度回転しながら超音波センサーで部屋の広さを測定。掃除中も車輪の回転数から走行距離を検知して掃除時間を判断します。これにより3LDK(掃除面積を約49.5平方メートル、約30畳と仮定)を最長約100分間できれいにします。
掃除のアルゴリズムは「人工知能+パターン型」です。前述の「スマートお掃除」で掃除時間を決定。超音波センサーで障害物を認識して回避しながら移動します。また玄関などの段差(5センチ以上)は5個の落下防止センサーで検知しながら走行します。さらに「床面検知」で床の種類、「ゴミセンサー」でゴミの量を検出。状況に合わせてモーターの回転数を毎分約11,000~16,000回転で自動調整します。
ココロボの掃除エリアは別売品の「センサーフェンス RX-SF1」で制限できます。これはルンバの「バーチャルウォール」と同じような機能のアクセサリーです。価格は税抜8,500円です。
別売品の価格は「クリーニングブラシ(白色)」が税抜630円、「HEPAクリーンフィルター」が税抜2,500円、「バンパークッション(2枚入)1個」が税抜400円、「サイドブラシ(1個)」が税抜1,000円、「回転ブラシ」が税抜2,000円です。
バッテリー交換については、販売店またはシャープ修理相談センターに依頼する必要があります(「宅配業者引き取りサービス(有料)」も利用可能です)。価格はバッテリー代込で税抜15,000円です。
レビュー・評価
長所
「ココロボ RX-V200」にはシャープ独自の先進的なテクノロジーが数多く採用されています。ココロボ本体・家電・内蔵カメラのスマートフォンによる遠隔操作、無線LAN接続によるお天気情報の取得など、他のロボット掃除機には見られない機能が多く、これらの機能に興味があるユーザーにとって大変魅力的な製品と言えるでしょう。
また掃除に関する機能・性能に関しても「スマートお掃除」機能、「床面検知」機能、「強力吸じんシステム」「HEPAクリーンフィルター」「高濃度プラズマクラスター」など、ライバル製品を上回る充実した内容となっています。
短所
「ココロボ RX-V200」には、家電やスマートフォンとの連携など様々なコミュニケーション機能が搭載されています。しかしこれらの機能は「必要な人」と「不要な人」がはっきりと分かれるものであり、機能が必要ない人には掃除機能に特化した「ココロボ RX-V90」のほうが価格が安くお求めやすいと思います。
またココロボの移動範囲を制限する仮想フェンス「センサーフェンス RX-SF1」が別売りであることも気になります。ハイグレードモデルである「ココロボ RX-V200」には最初からセンサーフェンスを同梱しても良かったのではないでしょうか。
主要機能一覧
※メーカーにより機能の名称は異なります。
※機能の詳しい解説は「お掃除ロボットの主な機能について」をご覧下さい。
人工知能 | ◯ | ゴミ検知機能 | ◯ |
---|---|---|---|
サイドブラシ | ◯ | 拭き掃除機能 | × |
床ブラシ | ◯ | 自動充電機能 | ◯ |
バキューム機能 | ◯ | スケジュール機能 | ◯ |
衝突防止機能 | ◯ | バーチャルウォール機能 | × |
落下防止機能 | ◯ | ライトハウス機能 | × |
からまり防止機能 | × | リモコン操作機能 | ◯ |
製品仕様
発売年月 | 2013年12月 |
---|---|
メーカー | シャープ |
型番 | RX-V200-N(ゴールド系・シルキーゴールド) |
本体寸法 | 幅30.4センチ*奥行き30.4センチ*高さ9.9センチ |
本体質量 | 約2.7キロ |
電源 | 入力:AC100V 50-60Hz共用 |
バッテリー種類 | リチウムイオン電池(Li-ion) |
バッテリー容量 | 16V、3.0Ah |
バッテリー寿命 | 約3年 |
充電時間 | 約4時間 |
消費電力 | 35W |
稼働時間 | 最大約120分 |
掃除面積 | 約40畳 |
運転音 | – |
集塵容積 | 0.1リットル |
フィルター | HEPAクリーンフィルター |
乗り越え能力 | 約1.5センチ |